ブランドスローガンについて

「トモダチあつかい、してたころ。」

子供は趣味写真の格好の被写体であり、被写体である子供たちも、公園などに現れた見知らぬ大人であるカメラマンを面白がって、友達扱いさえしていました。当時は、そのような空気感だったのです。 現在、同じようにカメラマンが声をかければどうなるでしょうか?

念のため。 いいですか、「どうなるでしょうか?」と聞いているだけですよ。

本展が問いかけるものはここにあります。 本展は親・保護者ではない、知らない大人の立場からでしか撮れない表情、風景を扱います。 現在の倫理は、本展に対する反対運動を見れば明らかでしょう —— 当時のそうした空気感で撮影された、過去の写真であるにもかかわらず!

この対比により、現在の方が良いのか、過去の方が良かったのか、巨大な感情と倫理ハックが発生します。 そしてなによりも、過去の記録は、現在のような解釈ではない美しさを現在に伝えています。 本展は、そのような空間を提供し、〈過去を祝福〉することで社会の体感治安を疑い、観客の感情を揺さぶります。

一言で言えば、目的は祝福です。